ホリエモン、DaiGoらがベタ褒め 青汁王子や清原和博氏を取り込むN国党の一番の問題点|畠山理仁

 そんなN国の次の一手は、「選挙と政治の分離」だという。「選挙区での当選は無理」と明言しながらも、知名度の高い候補を立てることで党の得票の底上げをし、比例での議席獲得を狙っている。それと同時に、国政選挙と地方選挙を連動させて候補者を選定する。つまり、国政選挙は地方選挙のための売名だ。

 たとえ300万円の供託金を払っても、最高のロケ地(敵の本丸・NHK)でプロモーションビデオ(政見放送)を撮れる。しかも、一定の得票があれば供託金が戻る可能性がある。だから「選挙で売名するほうが圧倒的に安い」とN国の立花孝志党首は胸を張る。

 今、N国は次期総選挙に向けて、ホリエモン、元青汁王子の三崎優太氏、元プロ野球選手の清原和博氏などに出馬の打診をしているという。常識では交渉中に相手の名前を出さないが、N国はあえて出す。交渉が決裂しても、名前を挙げるだけで宣伝になるからだ。