パイロット不足で国際線を減便 全日空ハイジャック事件から20年 犯人は就職氷河期第一期生まれ 彼らの世代は今

「就職氷河期の影響で40代の引きこもりが最多だという旨が報じられていますが、全日空ハイジャック犯で服役中の西沢裕司服役囚は、就職氷河期一年生の年代です。都内の御三家と呼ばれた名門私立武蔵中高、一橋大学と超エリートコースを進んだにもかかわらず、航空会社の採用が激減した時期で、就職に失敗し、うつ病になり引きこもり、事件を起こしました」(犯罪ジャーナリスト)

今から20年前の1999年7月23日、全日空61便ハイジャック事件は起きました。航空機操縦のシュミレーションゲームに傾倒し、航空業界への転職を切望していた航空マニアの西沢は、空港の警備の穴を発見したので、運輸省等(現在の国交省)に危機管理を促す手紙を送りました。再三の催告電話をしたにもかかわらず、無碍にされた西沢が自ら犯行に及びました。空港の危険物持ち込みチェックの穴を悪用して客室内に包丁を持ち込み、客室乗務員を脅して、コックピットに入り、機長以外は退室させた上で機長を刺殺して、操縦桿を握ったという恐ろしい事件でした。

行政の対応がきちんとしていたら、予防できた事件との観点から、亡くなったパイロットの遺族は国賠訴訟を提起しています。

時は流れ、就職氷河期被害者救済に行政は動き出しましたが、女性を救済していなかったり、初期就職氷河期の人を対象に入れていなかったり、多々問題が報じられています。

当サイトでは、就職氷河期世代就労支援の音頭をとる厚生労働省が就職氷河期世代の派遣切りを放置しているという情報を入手しました。

参考記事:1971〜1974年生まれは棄民となった 就職氷河期世代は「社会のお荷物」 呪われた団塊ジュニアたち | TABLO