パイロット不足で国際線を減便 全日空ハイジャック事件から20年 犯人は就職氷河期第一期生まれ 彼らの世代は今

厚生労働省年金局の傘下にある日本年金機構が年金情報入りのDVDを紛失した事件は、その後新たな派遣切りを誘発したのです。

「年金機構は現場は派遣会社Aにほとんど丸投げなので、DVD紛失の責任をA社に負わせました。派遣スタッフには、就職氷河期世代も大勢いました。A社とは、9月末で業務委託契約を終了し、10月からは九州の派遣会社に業務委託しています。A社に登録した派遣社員は、業務引き継ぎのために、有給休暇も消化させてもらえず、転職活動もできなかったので失業者を生んでいます」(年金機構関係者)

ブラック企業以上に派遣労働者を苦しめ、失業させた年金機構。年金機構の監督責任ある厚生労働省年金局に取材したところ、10日間の調査期間ののち、

「年金機構に確認しましたが、適正に業務を行ない派遣労働者を苦しめた実態はありません」

との回答をいただきました。

有給休暇を消化させてもらえずに、年金機構に派遣切りにあった人を厚労省に証人として連れていく旨を提案しましたが、拒否されました。傘下の年金機構の報告を性善説に基づいて、それを盲信するだけでは、監督、調査とは言えないと思います。

凶悪事件が再発してからでは遅いので、行政には、きちんと対応して頂きたいものです。(文◎青空のぞみ)

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