電撃ネットワーク南部虎弾さん、田代まさし逮捕を嘆く「あの人は雲の上の存在でした。それなのに……」
「手が小刻みに震えてたり、呂律がちょっとまわらなかったりするように観客に映ったようです。親しい観客の方に後から『大丈夫なの?』と言われたりもしました。堂々と手を震えながらでもネタをやっていたということですからね」
今回、田代容疑者が薬物更生施設「日本ダルク」の職員として、薬物依存者の社会復帰をサポートしたり、講演活動も行ったりしたことが非難されています。
「ダルクを責めるのは違うと思います。本当に更生させようとは思っていたのでしょう。やはり、完全に辞めさせることはできないというのが覚醒剤依存の難しさですかね。そもそもダルクの職員というのは、今日はやらなくて済んだというのが本音みたいです。ダルクの中にやめられずに苦しんでいる人はいるんでしょうね。本当にゲッソリ痩せているとか異常な行動とかがあれば分かるけど。本人も分かると思うんですけど、麻薬ってそんなもんじゃないらしいですよ。やめたくてもやめられないのが麻薬っぽくて」(南部氏)
5回目の逮捕なので、裁判所も厳しい判決を出すことが予想されます。
「刑務所から出てくるのが5年先だとしても田代さんは68歳。今回10グラム持っていたらしいので、売人の容疑も出ると8年くらうのではという話もあります。そうすると71歳になって出てくるわけです。
じゃあ、その時見放すのかと言ったら、そういう人と初めから分かっていて、やめられないもんだという認識です。今回、皆、覚醒剤をやめることを期待していたと思うんですけど、僕の中にはやはりやめられないもんだという認識の方が強い。田代さんで組んでいた茨城の方のイベントがとんだという話も知り合いから聞きました。そういう話はいくつかあるのではないですか。幸い自分はそれによって痛手を被ったというのは今回はなかったですが」(南部氏)
覚醒剤をやめ続けることの難しさを講演で語っていた田代容疑者は、自ら証明してしまいました。(文◎鎚鋸多漏)