「自爆テロ起こすからな 首洗って待っとけよ」 ある会社に送られた1枚のファックス 誰もが唖然とした犯行理由

裁判の冒頭では、被告人に人間違いがないように名前や住所、生年月日などを聞かれます。柿沼健太(仮名)はこの人定質問を拒絶しました。

「個人情報なので言えません! 個人情報なので言えません!」

聞けば、躁うつ病で精神障害3級だそうです。留置所に留置されたはじめの2週間ほど、服薬していた薬が支給されず激しく暴れるなどの問題行動がありました。行動をコントロール出来なくなることがあるようです。

また、薬が支給された後も、

「イライラしたから」

という理由で自分の髪の毛を抜き続けるという行動があり、幻覚や幻聴などの症状も訴えていました。

もちろん精神障害を抱えているからといって裁かれないということはありません。

彼は就職活動をしていましたが、なかなか就職先が見つかりませんでした。その理由を彼は

「ブラックリストに載せられているからだ」

と思いこみ、被害会社に対して恨みを抱いていました。

彼が被害会社からお金を借りたことはなく、他の会社でも借金絡みのトラブルはないのでブラックリストに載っているはずもないのですが、何故かそう思いこんでしまったのです。

「イライラしたんで何でもやってやろうと思って」

そんな理由で彼は犯行に至りました。