「自爆テロ起こすからな 首洗って待っとけよ」 ある会社に送られた1枚のファックス 誰もが唖然とした犯行理由

「ファックスや電話でどうなるかは考えてませんでした。悪いことをしてるっていう認識は当時はなかったです。冗談のつもりで、本気にするとは思わなかったです。こんな大事になると思ってなかったです。ドジ踏んだな、って思ってます。ここまで大げさになるとは…」

イタズラ電話やメールなどで捕まる人はだいたいみんな同じことを言います。

「こんな大事になるとは思わなかった」

彼も同じように、軽い気持ちでやってしまったようです。たとえ軽い気持ちでも威力業務妨害は立派な犯罪です。被害者は業務の中断を余儀なくされ対応に追われました。

 

彼は今後も福祉センターやケースワーカーの人に支援をしてもらいながら生活していく、と話していました。彼の抱えていたイライラがどこから来たのか、なぜそのイライラをファックスや電話というやり方で発散しようとしてしまったのか、裁判では何も話されていません。根本的な動機がわからない以上再犯の恐れは拭いきれませんが、あとは彼を支援する人たちに任せる他はありません。

この裁判での求刑は懲役2年でした。軽い気持ちの電話でも、これだけの重い罪になるのです。(取材・文◎鈴木孔明)

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