歌舞伎町にレアケース事件 足を引っかけ「調子に乗るな!」 元暴力団員の男が通行人に暴行を加えて金品を強奪

暴行が起きた場所は、行政区分でいえば歌舞伎町2丁目。ラブホテル街として知られ、中心部に比べれば夜間は格段に静かになる。もっとも、静かと言っても多数のラブホテル利用者、歌舞伎町の住人たちが行き交っており、けっして閑散としているわけではない。そこでの暴行・強盗事件というのだから、歌舞伎町の治安の悪化を感じざるを得ない。

日テレによれば、主犯格と見られるT容疑者は、「バッグはとっていない」などと容疑を一部否認しているという。詳細は、起訴され裁判になって明かされてくることであろう。とまれ、この事件の問題点は、記事の冒頭にも書いたように、今後の歌舞伎町の在り方に影響する可能性があり得ることだ。それは、逮捕された容疑者らが元暴力団組員だったということ。

歌舞伎町が東洋一の歓楽街であり、それに群がるように多数の暴力団がシノギを削っていることは周知の事実だ。それだけに、暴力団組員が歌舞伎町にいることは珍しくないし、筆者も時折目にする。ある意味では、日常とも言えよう。しかし、“元”とはいえ、暴力団=ヤクザが面識のない堅気に因縁をつけて金品を奪うというのは、この街では珍しい部類に入る。

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