違法薬物事件は本当に「被害者のいない犯罪」なのか? 法廷で自分の子どもに厳しい言葉を投げかけた母親の声
覚醒剤をはじめ、違法薬物の事件は非常に再犯率が高いです。この母子が今後その壁を乗り越えられるかどうかはわかりません。
「もう違法薬物には手を出しません」
そう法廷で誓った彼の言葉が現実になるかどうか、それはまだ誰にもわかりません。
また違法薬物事件は「被害者のいない犯罪」と言われることもあります。これは明確に間違いです。被害者は薬物に人生を支配されてしまった使用者自身です。
最近、著名人の違法薬物事件が立て続けに報道されました。彼らも被害者だ、とも言えますが、自分が逮捕されることで世間にどれだけの影響を与えるか自覚しながら違法薬物を止めようともせず使用し続けていたならば単純にそう言いきることはできません。自分の影響で誰かが違法薬物に手を染めてしまったら…その想像力が欠如していたなら彼らは「加害者」です。
彼らの一刻も早い社会復帰を望んではいますが、自らの加害性を理解していないならもう二度と表舞台に姿を見せるべきではないと思います。
1つだけ彼らにかけたい言葉があります。
人生は、オモチャじゃない。
(取材・文◎鈴木孔明)
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