競馬場に電話をして逮捕 男が情報を求めてかけ続けた理由は「競馬新聞は高いから」でした|裁判傍聴
競馬場の対応に気をよくしたのか、彼は連日電話をかけてくるようになりました。それも時間だけはあり余っている老人の電話です。すぐに切ってはくれません。1時間以上も話している時もありました。当然、職員も嫌気がさしてきます。電話応対もおざなりなものになっていきます。それに関して彼は次のように話しています。
「だんだん、職員の対応が邪険になっていきました。話している途中で電話を切られたこともあります。あと、間違えてかけたわけじゃないのに電話に出た女が『こちらは火葬場です』などと言い出した時もありました」
言うまでもありませんが、電話を受ける競馬場の職員は仕事中です。毎日1時間も暇な老人の相手をしていられません。まともな対応などしなくなるのは第三者から見れば当たり前の話なのですが、彼はその対応に激怒しました。
怒ったところで、札幌に住む彼が都内の競馬場に対して出来ることは1つしかありません。
彼はいつものように携帯電話で競馬場の番号に電話をかけ始めました。今度は情報を聞くためではありません。純粋な嫌がらせのために、です。
競馬場職員の供述です。