警視庁が新総監を発表 同時に新警察庁長官も 「警護畑」からのし上がったトップに歌舞伎町の治安を守り切ることができるのか

いまひとつは、外国人犯罪の不透明化だ。これまでの歌舞伎町と言えば、一昔前なら中国系マフィア、ここ近年ではナイジェリア系の不良外国人が目立っているが、これが何々人、という簡単な枠組みではなくなっていく可能性が高い。

つまり、中国系、ナイジェリア系とエスニックで括られていたのが、そこに中東系や東南アジア系が混在して犯罪集団となるケースであり、実際に目にする。目的のためには垣根を取り払った、言ってみればハイブリッドな集団といえよう。いままでの捜査がこれに通用するのか?

このように、犯罪そのものが変化するなかでの警視総監交代。前任の三浦総監が刑事局長などを歴任した組対畑で、ヤクザや外国人の犯罪には強かっただけに、警備畑出身の斎藤新総監の手腕により注目が集まる。(取材・文◎堂本清太)

 

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