誰も知らなかった亀田三兄弟の苦悩 総括団体JBCと和解決裂! 今、プロボクシング界に何が起きているのか?

目を疑うような総括団体の内紛

そもそもJBCはなぜこんなに金がないのでしょうか?

実はJBCはここ数年来、不当解雇した職員相手の裁判で負け続けて莫大な資産を失っているのです。

事の発端は2011年。当時事務局長だった安河内剛氏の女性スキャンダルが週刊誌に報じられたことから、組織を二分する人事抗争が勃発。混乱に乗じて多くの職員が懲戒解雇され、彼らに代わってレフェリーやリングアナウンサーが組織の実権を握るという異常事態に発展したのです。

安河内氏も組織を追われますが、その後の裁判では、解雇された全ての職員が勝訴または勝訴的な和解となり、JBCは未払い賃金や訴訟費用で数千万円の損失を出したのです。この時点ですでにJBCの財務状態は火の車となっていました。

完全勝訴した安河内氏はJBCに復職し、現在も事務局長として辣腕を振るっています。一旦内部抗争で敗れて野に下った人が、裁判で勝って元の地位に戻るということは日本の組織では相当に異例だということは、読者の皆様にも分かっていただけると思います。

安河内氏排除に協力したドサクサでJBCに潜り込み、今は職員になっているリングアナウンサー(テレビでもおなじみの方です)は、世界戦に使用するグローブを巡って亀田興毅氏と議論が紛糾した際に詰問されたことで逆上し、「亀田兄弟に監禁・ 恫喝・暴行された!」と言いがかりをつけ、亀田兄弟を民事裁判で訴えて記者会見まで開いて大騒ぎしましたが、一部始終がビデオで撮影されていたことでウソがばれて逆に敗訴し、約300万円の賠償が命じられました。

あなたの会社に「取引先で監禁されて恫喝されて暴行されました!」と大騒ぎしていたけけれど、良く調べてみたら狂言だった、という同僚がいたらどう思いますか? JBCは現在も、そういう人たちに組織を乗っ取られた状態が継続している…と言えるのです。

判決が出るのは1月31日。同じ日に沢尻エリカの初公判もあるそうです。(文◎ボクシングブログ HARD BLOW!管理人 旧徳山と長谷川が好きです)

 

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