座間、猟奇大量殺人事件現場歩いてみた「本当にここが殺人現場なのか」
何かしら異質な人間が紛れ込んでも近所の住民はさほど気にしない。そういう築30年くらいの家が建っている新興の街だ。下町のように隣の人をあまり気にかけない。しかも白石隆浩容疑者は、3か月前に越してきたばかり。むしろ「大人しい、青年でしたよ」という近所の人のコメントが嘘くさく感じられる。存在すら知らなった人が大多数だろう。
警察は単独犯で捜査しているようだが、どうしてもここで、この場所で、9人もの人を殺め、そしてバラバラにしたとは思えなかったのが正直な感想だ。それほど静まり返っている。そこに、住宅とは異質なコーポがポツンと建っている。(写真3)
白石隆浩容疑者はここで9人もの人を殺め、遺体損壊したのか(写真3)
住民した通らないようなこの付近に、9人の男女が出入りしていたら、目立つに違いない。9人の男女が殺害されたのだから、物音だってしたはずだ。そこまで考えて、ふと「違うのでは」と思った。「殺害された」のではない「自死」しに来たのだ。だから、静かだったのだ。争う必要などなかったのだ。