ウイルスは進化する! 新型コロナウイルスにどう対処すべきかを専門医に聞いたみた ポイントは「正しく備えて正しくビビる」

【新型コロナウイルスによる肺炎を予防する方法】と題したブログをクリニックのサイトに投稿なさったばかりの佐藤昭裕先生(東京医科大学病院 感染制御部・感染症科、KARADA内科クリニック院長)にうかがいました。

 

――新型コロナウイルスに対して我々はどのような生活をすれば良いのでしょうか。

「『正しく備えて、正しくビビる』ことが重要です。生活の中でできることは、外出時のマスク装着と、手洗いです。死亡率は3%ですが、死亡した方のほとんどが65歳以上の高齢者や、糖尿病・高血圧などの持病がある方でした。このことからも高齢者の方や、持病をお持ちの方は、人の大勢集まるところにはいかないという対策も重要になってきます。それ以外の若くて健康で働いている方の対策としては、通勤時のマスク装着、手洗いとなります」

 

――新型コロナウイルスで何が一番問題でしょうか。

「『ウイルスは変異を繰り返し、進化し続けて変わっていくもの』ということを我々は知っておくべきです。この新型コロナウイルスは最初、『ヒト-ヒト感染はなさそう』『感染力はそこまで強くなさそう』と言われていました。

しかし、これは今となっては間違いになってしまいました。この、変異の速さが問題であり、今は死亡率3%ですが、今後変異により、その数字が変わってくる恐れもあります。

行政の動きとしては、日々変わっていく情報を国民に隠さずしっかり伝えることが大事だと思います。例えば国内での感染が判明したバスの運転手が、どこに立ち寄ったかなどは、公表してよいと思います。同じ時間にそこに居合わせてしまったことがわかれば、早めに医療機関へアクセスできる可能性も出てくるためです」

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