中学生の頃から大麻を吸ってきた男(27)が手を出した理由が深刻だった 簡単に入手できるこの国で彼は絶つことが出来るのか?

 

どのような考え方があるにせよ、少なくとも出所後1年も経たないうちに捕まった彼に実刑判決がくだることは間違いのない現実です。求刑は懲役1年6ヶ月でした。

「大麻依存を治すのが難しいのはわかっています。でも今回はしっかり止めたいと思いました。保釈してもらって外に出てすぐ、自分の大切な人たちからたくさんの言葉を貰いました。愛を貰いました。この人たちと同じ時間を過ごせなくなってしまうことが、自分の身体の痛みよりずっと痛いです」

刑務所内では当然大麻は使えません。前回の服役の際は処方してもらった痛み止めでなんとかしのいだそうです。

彼の痛みと大麻、そして大麻取締法に縛られ続けてずっと生きてきました。

「やめようとしたことは何度かありましたが、売人を探そうと思えばすぐに探せてしまうので…」

という環境にあるこの国で、彼が解放される日が来るかどうかはわかりません。(取材・文◎鈴木孔明)

 

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