週刊少年ジャンプ『僕のヒーローアカデミア』が大騒動 主に海外から731部隊の人体実験を想起させるとの声に編集部と作者が……
問題となっているのは、3日発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)で登場した、同作の新キャラクターの名前「志賀丸太」でした。同キャラは病院の院長で、慈善事業にも力を入れている一方、裏では人体実験をして高い戦闘能力を持つ改造人間の製造しているという設定。そして主人公らの敵と繋がっており、ストーリーの中で重要なキャラとなっているようでした。
しかしこの「丸太」という名前に対し、過去の史実を想起させるといった指摘が、主に海外の読者から寄せられているようです。
第二次世界大戦中に旧日本軍・731部隊が人体実験対象者に用いた呼称が「マルタ」で、被験者となったのは捕虜やスパイ疑惑のあった中国人や朝鮮人、アメリカ人などであったとのこと。
そんな中で「丸太」という名前を持つキャラクターが自ら人体実験を行い、主人公たちと敵対する存在ということで「被害者を指す“マルタ”という言葉が加害者を現すものとして根付いてしまう」といった非難が寄せられることとなったようです。
参考記事:『週刊少年ジャンプ』創刊50周年で思う「俺はなぜジャンプから離れていったのか」|中川淳一郎 | TABLO