出てきた! 731部隊に関する公文書 初めて国が認めた実態解明に繋がる資料 彼らは本当に人体実験を繰り返していたのか!?

 今回、西山名誉教授が開示を求めてこのような公文書が出てきた意味は大きく、普通に考えればまだほかにもある、と考えるだろう。731部隊が人体実験をしていたという根拠は、戦後中国で裁かれた「戦犯裁判」での旧部隊員の証言がもとになっており、日本側からはほぼでていない。

もし政府が本腰を入れて、今回のような公文書の掘り起こしに力をいれれば、闇に包まれた731部隊の実態解明に繋がる可能性は十分ある。その結果、万が一、人体実験にかかわる資料が出てくれば、罪を認めてなんらかのアクションを起こすしかないだろう。逆に精査に精査を重ねて一切資料が出てこなければ、それをファクトとして、世界に向けて名誉回復をアピールできる。

 しかし、である。このニュースも全国的には関心が高いといえず、また政府も戦後からの「731部隊については語らず」というスタンスを崩す様子はない。いずれにしても、右派・左派など思想信条の問題ではなく、これは日本人の名誉の問題である。個人の学者に出来たことが出来ないワケはない。少なくとも、シュレッダーにかけられた、などということが起こる前に動くべきだ。文◎堂本清太)

 

あわせて読む:【新宿地下伝説】大量の人骨が出土した戸山公園一体に眠る謎【旧陸軍731部隊が関与か?】 | TABLO