新型コロナウイルスで遂に被害者バッシング! 『全員検査し「無菌保証を」』と報じた大マスコミ 「“被害者様”の上から目線が気に入らない」

「乗客全員の不安や、下船後の周囲の不安をなくすため、『保菌者』でないことの保証が欲しい」「保菌が疑われる乗員もケアされるべき」…です。

これだけ読めば、「乗客乗員にかかわらず、検疫によって“陰性”だった場合の証明書。つまり『新型コロナウイルスの保菌者ではない証明』」といった意味に受け取れます。

しかし、『共同通信』はそれを思いっきり縮めて「無菌保証」と見出しにつけました。これでは、まるで「一切の菌やウイルスが無いことの保証」だと一瞬思ってしまいます。記事本文を読めば勘違いだと分かりますが、ネットニュースでは見出しだけ見る人が多く、キャッチ―な言葉だけが独り歩きします。

もちろん、現在は「一度陰性だった後に陽性の結果に変わった」例外的なケースも登場して、要望書にある「保菌者ではない証明」さえ無理になってしまいました(乗客がこの要望書を提出した時点では、そんな例外的なケースは出ていませんでした)。

このように、仮にも事実を伝えるべきマスコミが担保するべき言葉の意味を乱暴に変えると、そもそもの第一報から真意がズレて世論はミスリードされ、不毛な争いが生まれることになるのです。(文◎編集部)

 

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