「東京タワーが見たかった」 マレーシアから日本国内へ入国した少年の身柄を確保 事件を重く見た家裁は検察に身柄を送致することを決定

彼はマレーシアの中学を卒業後は飲食店従業員などの職を転々とし、逮捕当時は無職でした。マレーシアでは両親、兄弟と同居しています。

検察官調書によれば「観光」で日本に来たことになっていますが、彼は来日した日に「知らない男」に声をかけられています。

「このカードで買い物をしてきたらお金をあげる」

そう言われ、彼は「知らない男」の依頼を承諾し男からカードを受け取り犯行現場となったデパートへ向かいました。

 

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逮捕された時点で彼の所持金は約3万円ほどでした。そしてマレーシアに帰るチケットは所持していませんでした。その理由については、「日本に着いてすぐ財布を落としてしまったからです」と供述しています。

「初めての海外旅行で気が動転していました」

という理由で、家族に連絡してお金を送金してもらったりマレーシア大使館に相談しに行ったりすることは思いつかなかったそうです。

そうして困っている時に「知らない男」が声をかけてきました。

「犯罪かもしれない」

「偽造カードかもしれない」

とは思ったそうですが、お金がなくて困っていたため犯行に加担してしまいました。