「経済は終わり、ストレスだけ」 日本より深刻な韓国の新型コロナ事情 現地レポート 映画『パラサイト』の快挙で湧いた国内は一転

見てきたように、韓国における新型コロナウイルスの状況には悲壮感しかない。冒頭に書いたように韓国政府は大規模な検査を続けているため、感染者は今後も1000人単位で増えるだろう。

街ではマスクを買うこともできない。国民の不満が高まるや、3日には業を煮やした文大統領みずから「マスク供給しっかりやれ!」とハッパをかける始末だ。さらに文氏はこれからが本番とばかりに、政府に24時間対応を注文した。これでは落ち着きようがない。

筆者夫妻も在宅ワークに切り替わったため、昨日は子連れで30キロ離れた統一展望台に行って北朝鮮でも眺めてこようと出かけたが、コロナのため立ち入り禁止となっていた。近所の図書館や博物館も閉館で行くところがない。ストレスだけが溜まる毎日である。【取材・文=ソウル在住ジャーナリスト 徐台教(ソ・テギョ)】

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