キリストと釈迦と聖徳太子が並ぶ空間!? 思想界のオールスターが勢ぞろいする場所が横浜にあった!|Mr.tsubaking
横浜市の三渓園や本牧市民公園といった、市民の憩いの場から急坂を登った丘の上に独特なフォルムの建物があります。
「横浜市八聖殿郷土資料館」という施設で、法隆寺夢殿を模した建物は昭和八年に完成。
最寄りの元町中華街駅からも、バスで数十分かけないとたどり着けないばかりか、そこからもさらに坂か階段を登らないとならないという辺鄙な立地です。
その訳はこの施設が元々、熊本県出身の政治家で逓信・内務大臣をつとめた安達謙蔵(1864~1948)の別宅としてつくられたためなのです。
一階には、当地周辺の幕末から明治にかけての様子が描かれた資料や、農具・漁具の類が展示されており、各地によくある郷土資料館となんら変わりはありません。
しかし、白眉は二階。
階段をあがったその奥には、八体の像がズラリと並んでいます。
左から、キリスト・ソクラテス・孔子・釈迦・聖徳太子・弘法大師・親鸞・日蓮という八人。洋の東西も時代も飛び越えた思想の偉人たちで、この像があることからこの施設が「八聖殿」と名付けられました。
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