キリストと釈迦と聖徳太子が並ぶ空間!? 思想界のオールスターが勢ぞろいする場所が横浜にあった!|Mr.tsubaking

安達謙蔵が、世界の偉大な思想家を厳選して作らせました。三十人ほどから八人に絞っていくのにかなり頭を悩ませたといいます。

スポーツのオールスターゲームは、同じベンチに並ぶはずのない選手が並ぶ姿に興奮しますが、ここはまさに思想界のオールスター状態。

実は、オールスターなのはモチーフとなった人物ばかりではありません。

 

 

こちらは向かって左側の四体ですが、サイズ感は合わせてあるものの、それぞれ彫りのタッチが若干異なるのにお気づきでしょうか?

キリスト像を彫ったのはイサム・ノグチらとも交流のあった武蔵野美術学園の初代学園長である清水多嘉示。ソクラテス像は、あのロダンの助手をつとめた藤川勇造が手がけています。さらに、孔子像を作ったのは長崎の平和祈念像を手がけた北村西望といった、とてつもない面々。

 

 

右側の四体です。聖徳太子像は早稲田大学の大隈重信像を作った朝倉文雄が手がけ、日蓮像を彫った日名子実三は、サッカー日本代表のシンボルマークである八咫烏をデザインした人物。

モチーフだけでなく、製作者までもが当時の日本芸術界のオールスターを並べたものなのです。

アクセスがかなり悪いために、あまり知られていませんが、このオールスターを無料で見られるすごい空間です。(Mr.tsubaking連載 『どうした!?ウォーカー』 第53回)

 

あわせて読む:人間ではない“アレ”のミイラが! 先祖から代々受け継がれてきた「三本指のミイラ」の正体とは|Mr.tsubaking | TABLO