「エサをくれる観光客激減で猿が暴れている」はデマだった! 異国の出来事を良いことに「いいね」欲しさの妄想ツイに注意せよ!!

まず全ての報道のきっかけは3月11日にロッブリー在住の男性Sasaluk Rattanachaiさんがフェイスブックに投稿した2本の動画と3枚の写真です。

ลิงลพบุรียกพวกตีกันครั้งใหญ่ครับ #ดูให้จบ??.ลิงหมู่ หรือ หมาหมู่เนี้ย ??ถ่ายไปเสียวขาไป ? #แชร์โล้ดดดด..To license this video for use in a commercial player contact video@viralpress.com

Sasaluk Rattanachaiさんの投稿 2020年3月10日火曜日

投稿には「ロッブリーの猿が大喧嘩を始めました。猿の群れはさながら犬の群れのよう。撮影しながら足がゾクッとした」というコメントも添えられていました。

この投稿が1万1千回シェアされ大きな話題に。その日のうちに大手新聞社やテレビ局がSasalukさんに取材を申し込み、現地住民に事情を聞いたうえで報道しました。

明らかになった事実はこうです。

猿の大喧嘩が起きた現場には3つの猿の群れがあります。交差点と国鉄の線路を挟んで東にある廟に千匹、北西のクメール遺跡に2千匹、南西の商店街・市場に2千匹です。住民は毎日それぞれの群れのエサ場にエサを置いています。

しかしこの日の朝8時、ある住民がリアカーに積んだ飲むヨーグルトと果物を廟には置いたものの、クメール遺跡のエサ場には置きませんでした。その様子を目の当たりにしたことから不満に思った遺跡の群れが廟のエサ場へ向かいますが、すぐに追い返されてしまいました。

 

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