住宅街にある「秘湯」を発見! 正体は『新興宗教の信者専用』温泉だった!? 一般の人も「吉野家」へ行けば入湯可能! | Mr.tsubaking

案内に従ってプレハブの裏手に回るように歩くと、そのルートは波型のプラスチックとベニヤ板でDIYされていて、風でギシギシと鳴いています。その先に男湯と女湯に分かれた入口があり、ご主人は「ゆっくりしていってくださいね」と去って行きました。勇気を出して、歪んで建てつけ悪い扉を開くと2畳ほどの小さな脱衣所、その先にようやく「秘湯」が現れます。

 

筆者撮影

 

幅2m奥行き4mほどで、無骨なコンクリート造りの湯船が3槽。無機質に突っ込まれたホースからお湯がチョロチョロと出ており、これが温泉のようで循環もなし、加水や加温もない天然温泉の100%掛け流しだと言います。だとしても、入るのにかなりの勇気が必要。しかしそこは、勇気を振り絞って入浴します。温度は41度ほどで若干ぬるく感じましたが、加温なしなので季節や気温によって変化があるかと思われます。舐めてみると若干の塩気を感じる湯。

 

筆者撮影

 

脱衣所や浴室には、宗教的な掲示物もありますが、それに並んで掲示された温泉分析表(これがあることで、行政にも認められていることが確認でき、少し安心します)には、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉という泉質の記載が。この泉質は適応症は、きりきずや冷え性、末端循環障害など様々で、ナトリウムの含有率も高く「濃い温泉」と言えます。温泉ソムリエの私ツバキングより、お湯が間違いなく素晴らしいことはお伝えしておきます。