裏社会の掟を破ったらどうなる? 親分の金庫から2億円を盗んだ男の末路

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 草下君のこの記事を読んでいて、ふと思い出した話がある。

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 草下氏らしくボカすところは上手にボカして書いているが、最も大事なポイントは 「裏稼業の方々に対して金とメンツで不義理をするな」 ということだ。その筋の人間はとにかく金とメンツで生きている。だからこそ、ある程度の立場にいる人物であれば、その2点に触れさえしなければそれほど怖い存在という訳でもない。むしろ人間が出来ていて尊敬できると感じることもあるくらいだ。逆に恐ろしいのは、すぐにイキって暴走する下っ端のバカである。

 それはともかく、ではそうしたプロの方々のメンツを潰したり、金で不義理をしたらどうなるのだろうか? よく噂話としてさらわれるとか埋められるor沈められるといった話を聞くが、私が “中の人”に聞いたケースにはこんなものがあった。

 とある時代のとある場所に、それはそれは有名なその筋の親分様がおられた。その方の晩年に、自宅の金庫から2億円もの現金が盗まれるという、ちょっと凄い盗難事件が発生したのである。(何に驚くって、自宅の金庫にゲンナマが2億入っていることにビックリだ)

 そしてその犯人が元内部の人間だと目星が付いてしまったからさあ大変。「どんな手を使ってでも探し出せ! 警察より先に見付けろ!」 と通達が回り、プロの皆様があちこち探し回った結果、数カ月後に喫茶店でまったりとお茶を飲んでいる犯人(容疑者?) が発見された。 

 普通そうなったらとっ捕まえてあれやこれやという展開を予想するだろうが、この時はそうはならなかった。なんせ親分の自宅金庫から2億もの大金を盗みやがったという点で、金とメンツの両方を傷付けているのであり、麻雀で言うなら数え役満である。よって、発見者が事務所に連絡を入れ、すぐさまヒットマン的な方が到着あそばされ、普通に喫茶店に入っていき、金を盗んだ(と思われる) 人物に対してパンパンパン……。

 2億もの大金の盗難事件なのだから、これが警察であれば動機や金の使い道などを詳しく調べあげてどうこうなるはずなのだが、なんせプロの世界の方々のやる事なので、まずはケジメと見せしめを再優先したのだ。そのお陰で、この事件の詳細は表には殆ど出回っておらず、殺された男も本当に犯人だったのか、共犯者がいたのかといった情報がない。全ては当時を知る “中の人” の証言のみである。

 埋めるとか沈めるといったケースは、あくまで闇から闇なので、最初から何もなかったことになる。ところが、このケースのように金とメンツの双方を潰すような真似をしでかされては、組織の名折れになってしまうため、絶対に 「派手な結末」 を見せなければならないのだ。したがって、白昼堂々喫茶店で弾くというゴールは (裏稼業的に) 非常に正しいと言えよう。

 という訳で、清く正しい読者の皆様にそんな心配は無用だろうが、裏稼業の方と接触する機会があったら、絶対に金とメンツで不義理はしないように。 こちらが考えている以上に向こうが本気になってしまいます。

Written by 荒井禎雄

Photo by broma

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