もしも、不法滞在中の外国人がコロナに感染したら…? ベトナム人女性の裁判で感じた日本が抱えるリスク
留学生資格で平成27年に来日したベトナム人女性のミン・ホアン(仮名、裁判当時24歳)は、日本語学校を卒業した後に美容の専門学校に通いはじめました。
「私は日本が好きです。日本での生活も好きです。私にとって日本はとても美しい国でした」
法廷でそう話す彼女は日本にずっと、少なくとも専門学校を卒業するまでは滞在することを望んでいました。
在留期限は3年間、平成30年9月まで。専門学校に通い始めた平成30年5月、彼女は在留期限更新の申請をしました。しかし、ここでトラブルが起きました。申請が却下されたのです。
理由は、就労制限を破っていたこと。
留学生資格で日本に暮らしている外国人は「週に28時間まで」の労働しか認められていません。彼女はこの制限を越えた時間のアルバイトをしてしまったのです。
関連記事:日本へも入れず母国へも帰れず羽田空港で寝泊まりを強いられている外国人たちがいた! さらに帰国してからも14日間の隔離が待っている | TABLO