300人が死亡している2018年の飛行機事故 ここ約70年の飛行機事故データを調べてみて分かった事実


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<グラフ3>運輸安全委員会のデータをもとに、筆者がグラフ化しています

最後は日本の航空機事故のデータを見てみましょう。グラフ3は運輸安全委員会から発表された統計で、死亡事故以外の事故も含めた数値となります。また、対象となる飛行機は大型機、小型機、超軽量動力機(ハンググライダーにエンジンを装備したような簡易構造の航空機)の3種類で、それ以外のヘリコプターや飛行船などは省いています。

グラフを見ると事故自体はそれなりに起こっていて、小型機や超軽量動力機では死者も出ています。しかし、大型機に限れば、1985年に起こった「日本航空123便墜落事故」以降に大規模な死者が発生する航空事故は起こっていません。日本の航空会社はそれだけ安全性を追求しているということなのでしょう。

とはいえ、航空機は墜落してしまうとかなり高い確率で死亡するため、万が一が許されない乗り物です。ただ乗客としては気をつけようがないので、世界の航空会社さんには万全を期した安全対策を追求し続けてほしいなと思います。(取材・文◎百園雷太)