「カート抜け」 清涼飲料水一箱をレジを通さず盗んだ男 裁判で語られた動機は「新商品と書いてあって、欲しくなった」
私が裁判傍聴の際に取っているメモには、法廷に入ってきた服部勇士(仮名)の第一印象が「25歳ぐらい。肥満」と書いてあります。童顔というか、どことなく幼さが残る顔立ちを見てそう書いたのですが、実際の年齢は裁判当時38歳でした。
彼は通信高校を卒業後、一度も働いたことはありません。ずっと親元で引きこもりのような生活をしていました。
彼が犯罪に走るようになったのは平成27年、母親が自殺して以降のことです。
自転車盗で2回、万引きで3回検挙され、罰金刑に処せられたことも2度あります。それでも懲りず、彼は再び万引きで捕まり正式裁判を受けることになったのです。
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