小倉智昭氏『テラスハウス』を薄っぺらく語る 「恋愛リアリティ」などあり得ない 制作サイドは木村花さんの炎上を知っていたはず

女子プロレスラーの怒り方ではありませんでした。リング上で怒る時は当たり前ですけど、「魅せるため」のものです。観客を湧かせるためのものです。

プロとしての怒りです。ガチではないです。「テラスハウス」での木村さんはガチの怒りでした。「女子プロレスラーとしても好き」という小倉さんは、女子プロレスラーに実は偏見を持っていませんか。というか、観戦した事ありますか? 一回や二回、三回ではなく。

それからネットの誹謗中傷に流れを持っていきますが、コメンテーター古市憲寿氏がテーマを戻します。「番組側の演出もあったのでは(それが木村さんへの誹謗中朝につながったのでは)」。番組側は公式サイトで当初、二行の謝罪文を出した事に対し「あれだけでは良くない」との旨の発言。政治学者・三浦瑠麗氏は「番組側の責任もあるのでは。木村さんがどのように映るのか分かっていたのでは」という旨の指摘。つまり「演出」の存在。

しかし小倉さんはまたもテーマを戻します、逸らします。

 

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「かつて『テラスハウス』はやらせなのではという議論があった。それを踏まえて改善した。だからやらせはないと信じている」とした上で、ネットの誹謗中傷にテーマを持っていきます。最後は「フジテレビもどうしてこのような事になったのか考えなければ」と無難に終わらせました――。

「テラスハウス」は若い男女の「恋愛リアリティ」を写し出すものだったのか。カメラが入っている限り、「リアリティ」はあり得ません。本当のリアルは極論ですが、「盗撮」になります。

「テラスハウス」の映像のクリアさと言ったら。照明も含めて演出以外の何者でもありません。最近の素人男女(出演者にモデルもいたので演技の練習をしているかも知れません)でもユーチューバーの演技力を見ても分かるように、「演技」が出来る事は想像に難くありません。