「運転士をハンマーで殴ってください」 山口県岩国市のいわくにバス社長のコメントに賛否両論
いわくにバス公式ツイッターより
社員が勤務中に行ってしまった不適切発言や失態に対し、企業の代表である社長が社員に代わり謝罪するという騒動は日々多く発生しているが、社長自らが不適切発言という事案が舞い込んでしまった。
渦中にいるのは山口県岩国市を中心に、路線バスや高速バスなどを運行する「いわくにバス」。14日未明、運転手の態度にメールで苦情を訴えた利用客に対し、上田純史社長(37)自らが翌朝以下のような返答メールを送っていたことが露呈してしまったのだ。
「運転席の近くに点検用のハンマーがあります。それを使って割とマジで、次から運転士殴っていいです。赤ちゃんと同じなので、その場ですぐ叱らないと理解しません」
この不適切内容の返信メールは岩国市側に情報提供され、17日には市の担当者から上田社長に対し口頭注意が入れられ、その際に上田社長は「今後は気をつけていきたい」との回答を行っていたという。
この不適切発言騒動は、上田社長が2012年7月より公募で社長に就任した人材であるという点も含め大きな話題に。
「こういう30代の社長に振り回される60代の運転手がかわいそう」
「相変わらずお客様は神様的経営かよ」
「バスの運転手って態度悪いの多いよな。特にじじい」
「社長の方を首にしろよ」
「公募って何でこんな奴しか集まらないの?」
「30代社長だから年上の運転手になめられてるのかな」
「運転手が悪ければ社長の私を殴ってくださいといえばよいのに」
「このドライバー不足が極まった時代に、こんな対応してまだどんどん補充できる自信があるなんて」
「自社のドライバーを赤ちゃん呼ばわりはマズい。人権問題にもなりかねないしそんな人間に運転を任せるなという批判にもつながる」
上記に代表される上田社長の発言を批判する声も大きいのだが、しかし、彼が就任してからは会社は黒字化しているという情報も付け加えておきたい。
気になるのは最初に運転手の態度問題でクレームを入れた人物に対する苦言。
「しょーもないクレーム入れた上にわざわざメールをマスコミに公開した奴が一番クズっぽいという」
「愛想なんか求めるなよ」
「いい加減過剰なサービス求めるのやめろよ。バス運転手は安全運転で路線間違えなければいいんじゃない。愛想なんていらん」
「クレーム入れてもいいけどお客様は神様ではない事を前提としてよく考えてクレーム入れるべき」
確かに過剰なサービスを求めるのは時代に逆行した流れなのかもしれない。また、運転手と言えども人間、機嫌の悪い日もあって当然ではないだろうか。やはり接客の現場にいる従業員に対しても「1人の人間」として考えるという当たり前の接し方が広がっていくことを願いたい。(文◎編集部)