カニエ・ウエストのせいで歌舞伎町スカウト狩りが!? いまスニーカー業界に異変が起きている!

「近年、『グッチ』や『ルイ・ヴィトン』など既存のハイブランドが『シュープリーム』などストリート系ブランドとコラボして成功しました。そのためもあってか、ハイブランド側が発売するアイテムがストリートカジュアル化しています。その象徴的なアイテムがスニーカー。ハイブランドゆえ高価ですが、それが憧れを呼び、その価格帯に消費者が慣れてしまったのも理由の一つでしょう。『オフホワイト』など、ストリート系のハイブランドも数多く登場し、人気を集めています」(スニーカーコレクター)

 

現在、人気のスニーカーは発売後数日で定価の数倍に値上がりしてしまうため、転売目的で購入する輩も跡を絶たない。

「現在、ブームを牽引しているのは、間違いなく『ナイキ』です。有名人や他ブランドのデザイナーなどとコラボした数量限定のスニーカーをゲリラ的に発売し、それがあっという間にプレミアになります。そのため、転売目的の輩が暗躍。専用アプリをスマホにインストールして抽選に応募するのが通常ですが、ナイキ側は販売当日に購入者が履いているスニーカーを指定し、それ以外の人間は購入できないように制限するなど、メーカー、コレクター、転売ヤーのいたちごっこが続いています。海外には個人が入手したスニーカーを出品し、ニーズによって価格が変動する“StockX”などのサイトが大躍進し、スニーカーのトレードはある種の“株式投資”のような状況になっています。中国の富裕層や、中東の王族などもこぞって買い漁っています」(前出・ファッション誌ライター)

 

ホストやスカウトなど夜の世界の住人は、高価で仲間内に自慢できるブランド品を好む。オジサンにはわからないが、歌舞伎町のドンキ前で立っている若い男たちが履いているスニーカーは、80万円の希少品かもしれないのだ。(取材・文◎廣田我造)

 

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