愛知県の「JKビジネス規制」にSKE48が巻き添えになる可能性

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 愛知県が全国で初となる「対JKビジネスに特化した条例」を打ち出した。 これは青少年保護育成条例の改正案として県議会に提出されるもので、あの手この手で網の目を縫うように繰り広げられる “JKビジネスいたちごっこ” に終止符を打つような内容になりそうだ。

 ところが、その条例の内容にいささか問題があり、この改正案が成立してしまうと、愛知県内では大手も地下も関係なく、アイドル活動ができなくなる可能性が出てきてしまった。

●愛知県の青少年保護育成条例の改正案の内容とは?

 改正案では、セーラー服などの学生服や水着といったコスチュームでの接客または勧誘行為、マッサージ・添い寝・散歩・撮影会といったサービスなどを “JKビジネス” として定義し、有害役務営業として禁止する方針だ。

 また、このような有害役務営業を行っている店には立ち入り調査ができ、違反が見付かれば営業停止処分(最長6ヶ月)や1年以下の懲役または50万円以下の罰金を課せるようになる。これまでは行政の立ち入り調査が行えないといった法の死角を悪用されるケースが目立っていたため、そうした悪質な業者への対策という意味合いが強いのだろう。

 過去の記事にも書いたように、ゆる~いJKビジネスを入り口として、覚悟も知識もないままに本格的なセックスワークに入り込み、ブラックな連中に騙され、人生を棒に振る少女が後を絶たない。

◇◇◇ 参考記事

『JKリフレ店「個室でプロレス技」で摘発、深刻化するロリコンビジネスの盲点』

http://tablo.jp/case/society/news001431.html

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 こうした流れを断ち切り、子供達が迂闊に蟻地獄のような社会の暗部に落ちぬようにするためにも、今回の愛知県のような強い姿勢が必要とされているのは事実だ。 しかし……。

●今回の改正案の盲点

 この愛知県の改正案は、JKビジネスと目される手法全体をざっくりと包括的に禁じようとする内容なので、”ここから” については良いとしても “ここまで” の設定が甘いように見受けられるのだ。

 どういう事かと言うと、未成年者に学生服などを着せて接客や勧誘をするのは、何もブラック(グレー?)なJKビジネス店だけではない。握手や写真撮影といった、いわゆる “接触” をウリにしたアイドルの活動にも飛び火して当たり前なのである。未成年者が参加しているほぼ全てのアイドルグループの活動は、どこかしらで今回の改正案に抵触してしまいそうなのだ。

●メジャーアイドルSKE48まで大打撃!?

 中でも最も大きな影響を受けてしまうのは栄に拠点を置くSKE48だろう。「愛知県を拠点とするアイドル」「未成年者が多く所属している」「学生を連想させるコスチュームを着る」「自前の店(劇場)を持っている」 と、今回の規制法案の対象としてドンピシャなのだ。 動員人数や動く金銭の大きさを考えれば、愛知県内で 『JK○○店』 の大摘発が起きた場合に、真っ先にやられなければおかしい最大手の存在だと言える。 未成年メンバーの握手などの接触をなくしたとしても、改正案には 「勧誘など」 という一文があるため、劇場の周辺でビラを配るといった行為も抵触してしまい、実質上SKEに所属する未成年者は活動内容がかなり制限される事となる。

 仮にJKビジネスが摘発を受けているのにSKEがお咎め無しとなれば、その時は 「法の下の平等とはなにか?」 という大事になってしまい、「何故かパチンコだけが裁かれない」 でおなじみの “三店方式” のようなインチキがまたひとつ増える事になるだろう。

●すでに予測できているイタチごっこ

 ひとまずは店舗型での営業を禁じる文面を整えるのがJKビジネスとアイドルグループとを線引きする近道に思えるのだが、そうなればそうなったで悪質な業者は芸能事務所などが行っているアイドル活動を模倣して法の網の目を潜り直せば良いだけの話になる。

 どういう事か説明するために風俗の世界に置き換えてみるが、現在のJKビジネスを店舗型風俗と見れば、アイドルグループらの接触ビジネスは、外からプレイルームにやって来るという意味で派遣型風俗にあたる。 今現在違法とされつつあるのは店舗型JKビジネスだが、これを合法なアイドルグループの方法論を模した派遣型モデルにしてしまえば、JKビジネスとアイドルの接触商法を明確に法律の文面で切り分ける事は難しくなる。 それを摘発するには未成年アイドルの接触イベントも全て禁じねばならなくなるため、ブラックな連中からすれば未成年アイドルを人質に取って商売するも同然の状況になるだろう。

 ついでに言えば、風俗の世界では警察が安全面で優れている店舗型風俗を締め上げた結果、よりブラックボックス化しやすい派遣型が一気に増殖してしまったという実例がある。 JKビジネスも派遣型になれば女の子達の安全管理が難しくなり、事件事故に巻き込まれる確率が跳ね上がるだろう。 愛知県はこのような泥沼の戦いへの第一歩を踏み出そうとしているのだ。

 これに追随する地域が現れるかどうか現時点では定かではないが、児ポ法よりはよほどストレートに子供を守れる可能性が高いので、是非とも不具合の出ないよう形を整えていただければと願う。

Written by 荒井禎雄

Photo by xmhuqijian@yahoo.cn

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