本誌・久田が足立区で目の当たりにした『コロッケ売春』、ついに語る時が来ました

不安でしたがその主婦の部屋に入ります。イカツイ男がいるんじゃないだろうかと思いながら。

しかし、主婦しかいませんでした。間取りは2Kか1Kぐらいでしょうか。玄関がやたら散らかっています。リビングにツーショット写真がありました。旦那さんとの新婚旅行だそうです。
ロフトがありまして、そこに誘われました。戸惑っていると「一時間くらいで旦那が帰ってくるけど」と言います。ビビりました。
結構早めに帰ってくるじゃん。
ロフトに上って行きますが、そういう気になれません。

数十分もいたでしょうか。結局何もしないまま、あわてて主婦の家を後にしました。一応、彼女の携帯番号は残しておきました。ノンビリした性格で好感が持てました。幸せになって欲しいなと思い、アパートを出たはいいけど、あたりは真っ暗です。どこをどう歩いたは覚えていませんが、とにかく西新井駅に出る事が出来ました。新宿駅に着いて歌舞伎町に入ると、海にずっと潜水していてやっと海上に浮かんだかのような気になりました。息を吹き返したとでもいうのでしょうか。

ともあれ、足立区のコロッケ売春伝説は本当でした。でも、日本全体が消費が延びない現在、全国でこういった現象はあるのではないでしょうか。

取材・文◎久田将義