なぜサブカル界はパワハラ・セクハラが起きるのか 暴力を知らない人間が暴力を振るう愚かしさを知れ|久田将義
社会人一年目は広告営業だった経験から言うと、体育会系の営業部のほうが、なぜかパワハラ・セクハラは少ないように感じました。
「会えば良い人」というワードは格言のようになっており、テレビ、ネット上で不愉快な人も会えば憎めないという人はよくいます。
が、サブカルに関しては表に出てくる言葉、表情、などは愛すべきものだったりしても、実は自分より地位の下の人間を文字通り拳で殴っているという声をよく聞きます。あくまで二次情報ですが、これほど頻繁に耳に入ると、法律家が言う「真実に相当たる理由」がそこにはあるような気がします。
体育会系の営業スタイルは確かにみっともなかったです。冬の寒い日、新入社員の僕は営業部長に「いいか、営業ってのは寒くてもコートは着ないんだ。気力で営業するんだ。いいな」と言われて絶望的になったものです。が、暴力はなかったです。
しかし、表に出て来ないだけでサブカルと言われているかなりの有名な人が、「誰々をぶん殴っている」という事を聞くとガッカリしますね。暴力は拙著でも書いた通り、暴力を振るった側も振るわれた側もデメリットしかないからです。それと「地位が上の人間を殴った」なら、百歩譲って良しとしましょう。
元暴力団で法政大学に学士入学したK君という人間がいます。彼は僕が「実話ナックルズ」時代に取材をし、たまに飲むような仲になりました。身長は180cm以上、体重90キロ近くです。が、話すとヤクザだった面影はまったくなく、むしろインテリジェンスを感じさせます。それこそ、サブカルの会社にいてもおかしくないような感じです。
彼が少年時代から渡世に身を置き、刑務所に服役して修羅場をくぐってきた、とは初見だと分かりません。以前「上司から殴られたらどうする?」と尋ねた事があります。すると、にやにやしながら「ちゃんと話しますよ」と答えました。どういう話し合いになるのかは想像がつきます。
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