清純派・武井咲、再び悪女「原口元子」へ 復活した『黒革の手帖』とオスカー古賀会長への恩義 なぜタレントの退所相次ぐ|久田将義
最近、オスカーから独立していく女優が増えています。米倉涼子、剛力彩芽、忽那汐里、草刈民代、岡田結実、長谷川潤、ヨンア……。
オスカーは古賀誠一会長が築いた芸能界にとっては異色の「モデル事務所」。モデルに留まらず女優業にまで手を広げているのは、芸能界の実力者の一人、古賀誠一会長の手腕に他なりません。
芸能記者の間では所属タレントの独立は社長交代が一因とされており、カリスマの跡を継ぐのは並大抵の事ではありません。
10年ほど前、オスカーを築き、引っ張っていった古賀会長と二度ほど短い間ですが、話をした事がありました。モデル事務所の社長というより貫禄たっぷりで、芸能界の荒波を乗り切ってきた幾多の社長の雰囲気を漂わせていました。「この人の昭和の芸能史を知りたい」と思い、単行本の話を持ち掛けたのですが、「考えさせてくれ」という返事でした。
その理由は「米倉涼子をハリウッドに進出させるのが夢だから」という事でした。
古賀会長の視線はアメリカに当時はあった訳です。そして米倉涼子を大変重宝しているのだな、という事も感じました。米倉涼子はハリウッド映画出演ではないにしろ、アメリカ進出は『CHICAGO』でブロードウェイ主演を果たす事になります。また、映画では忽那汐里が『アウトサイダー』出演を初め、名俳優アダム・サンドラー主演の『マーダー・ケース』(NetFlix)にも出演した事で、その夢の一端を果たしたのかなとも思いました。
が、現在2人ともオスカーを退社しています。とは言え、これはオスカーだけに限った事ではありません。オスカーだけで見るのではなく、芸能界全体として見た方が構図が分かりやすいでしょう。小泉今日子が2018年にバーニングを退社。その他、柴崎コウ、小雪、栗山千明など実力派女優の独立が目立ちます。
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