彫り師無罪判決 皆さんはタトゥーを不快に感じますか? 指定暴力団幹部に聞いてみた「現役の人間は隠します」
「私らは刺青は街中では隠していますよ。みっともないでしょ、出しているのは。それと美学みたいなもの、覚悟みたいなものがありますからね」
――パンクロッカーのような子たちはタトゥーを隠していませんがその点はどうですか。
「刺青は所詮、自己満足の世界。人に見せるもんじゃないですよ。でも、あの子らは堅気でしょ。いいんじゃなんいですか。関東と関西では感覚が違うのかな。でも私はそう思っていますね」
――と、僕も思います。が、不快になる人もいるようで。
「それはそうでしょうね。お年寄りからはそう見えるでしょう」
――そういう傾向があるようです。それと和彫りだと、刺青を出している子が準暴力団なのか堅気なのか、ヤクザなのか区別がつかない時がありませんか?
「確かに。でも自分らが現役か堅気か見抜けなくなったらお終いでしょう(苦笑)。だからあまり気にしないですね。現役が出しとったらみっともないと思うんですよね。いないでしょうが」
――大阪の判決ですが。
「あれは結審したんですか。良かったですよね。医療行為とかいったら、それ以前に伝統である刺青もダメになってしまうでしょう」
――ところで、ご自身も刺青を彫っていますが、ヤクザでもないのにヤクザぶっている人っているじゃないですか。お客さんでそういう人、来ます?
「悪ぶっている、イキがっているのが40、50代に多いんですよ。すぐわかります(笑)。ヤクザでもないのにヤクザみたいな服装やしぐさをする人間」
――思い当たる節があります。メディアでも多いですよ。ヤクザの取材したからヤクザ言葉使ったり。「オヤジ」とか「兄貴」とか使ったり。
「(苦笑)それを現役の人間が聞いたら『おう、お前は組織の人間なのか?』ってなりますよ。大丈夫なんですかね。その人達」
――僕もそう思っています。
「だいたい、自分らは普段目立たないようにしていますから。このご時世だから。車だって、プリウスとかアクアとか軽自動車とか乗ったり」
――はい、聞いた事があります。ただアルファードとかが二、三台並んで走っていたら要注意ですけど。
「ああ。アルファードとかはそうですね」
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