幼稚園・未就学児スポーツクラブ・遊戯施設……子どもと接触する職を転々としていた性犯罪者・安田
証人として出廷した彼の母親は、同居している息子の性癖には気づいていませんでした。彼のスマートフォンの待ち受け画面が小さな女の子の画像になっていることは知っていましたが「勤めている幼稚園の子だろう」と、あまり気に止めていませんでした。
「今後、病院でカウンセリングを受けさせます。家族みんな協力して更正のために出来ることをします。普通の道を歩ませます。自分でやったことを反省して自分でしっかり考えてもらいたいです」
と涙ながらに証言していました。
彼は逮捕されてから裁判までの間に次の就職先を決めていました。遊戯施設の職員です。前職、前々職を子供に対するわいせつ行為ととられる行為が原因で退職し、実際に強制わいせつの罪名で逮捕された彼はまた小さい子供が来るような職場で働きます。
「子供を相手にする部署では働かない」
こう話していましたが、彼の感覚はとても理解できません。自分でやったことを反省して自分でしっかり考えてほしい。母親の願いは彼には届いていないのかもしれません。
性犯罪は再犯率がとても高いと言われています。彼に関しても、再犯に至る可能性は非常に高いのではないか? と危惧しています。
次の被害者が出ないことを祈るばかりです。(取材・文◎鈴木孔明)