すっかり影が薄くなった小泉進次郎環境相 永田町から「進次郎さん=ハンカチ王子説」がささやかれる
応援団の最たるものがフジテレビ上席解説委員の平井文夫氏の虚言「(学術会議の)人たちは6年ここで働いたら、そのあと(日本)学士院ってところに行って、年間250万円年金もらえるんですよ、死ぬまで。皆さんの税金から」といった主旨の発言。後に謝罪しましたが、それで終わるような菅応援団ではありません。
東京でレギュラー番組を持つようになった橋下徹元大阪市長や高橋真麻といったタレントまで、続々と日本学術会議の存在そのものについて疑義を呈しています。
実はこれは、自民党内の大部分の意見にトレースされています。根底には「日本学術会議は左ではないのか」といった声がささやかれています。
学問に左も右もないと思うのですが、永田町の論理ではこういった、「右か左か」といった単純な対立事項で話が展開される事が、ままあります。
こういった政局では「二階幹事長・麻生派の意向は」という声が党内から出てきます(当然ですが菅総理を支える立場です)。
また河野太郎行革担当相や平井卓也デジタル相のコメントを求める記者たち。この2人は菅内閣では、キーマンとなっていると言ってよいでしょう。もう一人あげるとしたら田村憲久厚生相になるでしょうか。
そして思い出したように出てくるのが「進次郎さんは?」というもの。言わずもがな、小泉進次郎環境相のことです。
世論では、先の総裁選においては総理候補の三番手以内に入っていましたが、現在、自民党内ではかなり評価を落としているのが現状。「ちょっと早かった」というのはまだ優しいもの。「坊ちゃんだから」という世襲議員(進次郎環境相は四世だが)の存在そのものを否定るすかのような発言も聞こえてきます。
が、2013年の参院選挙から2019年の参院選まで小泉進次郎旋風が吹き荒れていたのを覚えている方は多いはず。応援演説に引っ張りだこ状態。街宣に立つと「進次郎さーん」という黄色い声が聞こえてきました。