衝撃写真! タイの政治集会が大規模に “それでも暴動にならない”民主派デモに世界から称賛の声 襲われた商店はゼロ
プラユット首相は民主派に譲歩?
民主派は政治集会で、プラユット首相の辞任、タイの憲法の改正などを要求しました。
その後、午後5時40分頃から政治集会はタイの首相府に向かってデモ行進を行いました。デモ隊はプラユット首相に辞任を求める書面を提出するとし、この後は数時間にわたりタイ首相府へ向けて行進を行いました。
途中、体制派の弁護士による「公共の道路は、反体制のための活動に使う許可など一切ない」という主旨の主張を受けたり、治安当局が設置した有刺鉄線のバリケードなどを乗り越えるなどしながら、デモ隊はタイ首相府へ数時間をかけて向かっていきます。
その模様を伝えるTPN National Newsの写真が以下のものです。
デモ行進の最中の夜7時頃、タイのプラユット首相はテレビ演説で、このようなデモ行進を止めるように求め、政治集会が暴動などがなく平和的な方法のみで行われているなら、5人以上の集会を禁止する非常事態宣言は終了する意向を語り、政治集会側に譲歩する内容を伝えました。
しかしながら、プラユット首相の辞任については言及はありませんでした。
夜8時頃、デモ行進をする民主派の群衆は、先頭グループがタイの首相府に到着しました。
現場には、タイの警察など治安当局の各部隊や、治安維持用に使われる放水車両などが待機しており、さらにバリケードも設置され、デモ隊に侵入をしないように命令しました。
政治集会側は、既に放水車両などの対策をし、多くが防水の服などを着ていました。
しかし政治集会側は強硬策は行わず、プラユット首相の辞任を求める書面をタイ警察高官に提出し、プラユット首相の辞任が3日以内に行われた場合は、この政治集会を終了すると主張しました。
その主張の後の夜9時35分頃、この日の政治集会とデモ行進は終了が宣言されました。
このようにして、政治集会側との衝突は回避され、昨夜はスピーチとデモ行進のみで政治集会は終了しました。
その後の夜10時48分、タイ警察は政治集会の幹部を喫茶店で逮捕しました。政治集会側は逮捕は不当なものだと主張しています。
この翌日、2020年10月22日の正午に、タイのプラユット首相は政治集会側に妥協する形で、バンコクでの5人以上の集会を禁止する非常事態宣言を終了しました。これにより、22日からはバンコクでの政治集会は、非常事態宣言違反に問われる事は無くなっています(資料:タイ・バンコクの集会禁止の非常事態宣言を解除!<注意>https://pattayaja.com/2020/10/22/15340/)
参考記事:そもそも現在の軍事政権が選挙をしないから国民が怒っているのでは? タイ総選挙 集計不正の告発が相次ぎ、選挙結果は5月に!? 国内外から指摘される「不公正さ」 | TABLO