誰も逆らえない!? 加藤浩次氏の主張に引きずられる『スッキリ』のコロナ報道 ホリエモン問題も「餃子屋を擁護」?
新型コロナ感染で政府が緊急事態宣言を出してから半年。いまもコロナ報道は続くが、大きく取り上げてきたテレビのワイドショーでは番組によって切り込み方が違っていた。日本テレビ系の「スッキリ」では、司会を務める加藤浩次氏が主張する持論にコメンテーターが同意する展開が目立っている。
ワイドショーのキャスターやコメンテーターの発言機能について、成城大教授だった川上善郎氏と石山玲子氏がまとめた論考(2007年)がある。それによると、視聴者に対する機能として、ある出来事に対し善悪を判定する「代理賞罰機能」、視聴者の感情をあおる「情動増幅機能」、視聴者に代わって感情を表現する「代理感情表出機能」がある、と指摘する。
加藤氏の司会については、代理賞罰機能を前面に出した例が目立つように、筆者には思えた。
10月5日には、「マスク不着用の方お断り」の広島県尾道市のギョーザ店に、マスクをしていなかった知人を含め3人で入店した堀江貴文氏がマスク着用についてのやり取りをめぐるトラブルを9月22日にSNSで公表したあと、嫌がらせ電話が相次いで休店となった一件が取り上げられた。
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