誰も逆らえない!? 加藤浩次氏の主張に引きずられる『スッキリ』のコロナ報道 ホリエモン問題も「餃子屋を擁護」?

加藤氏は「お店は断ることもできる。堀江さんも文句を言っても入らなければいい話」と言うと、コメンテーターのタレント榊原郁恵氏は「お店のルールだったら理解して入るべき」、サブ司会者の近藤春菜氏も「あとから(SNSに)書くのもいかがなものか」と続いた。

8月25日の放送では、東京都世田谷区が約4億円をかけ介護施設や保育所、幼稚園の職員ら約2万人にクラスター(感染者集団)化対策としてPCR検査をすることに対し、結果が出るまでに時間がかかるという専門家の意見を踏まえ、「それだけかかるなら全く意味がないと思う」と持論を展開した、とスポーツ紙などで報じられた。

世田谷区は複数人の検体を混ぜまとめて検査する「プール方式」を導入。検査結果で出るまでに「2、3日とはいかない」との指摘を受け、加藤氏は「3、4日以上かかるなら、結果が出るまでの4日でかかる可能性がある。感染したあとに陰性が出て何の意味があるのか」と疑問を呈したという。

緊急事態宣言が出されたあと朝のワイドショーでは、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターやゲストがPCR検査の拡充を訴えていたのに対し、「スッキリ」では逆の立場からの発言が目立っていた。

例えば、5月8日放送では、加藤氏が「日本は死者数が少なくすんでいます」と述べたあと、ゲスト出演していた佐藤昭裕氏(日本感染学会専門医)が「(日本は)対策としてうまくいっていた。PCR検査は希望する人が受けられなかった問題はあったが、いまは第2波に備えるべき時期」、コメンテーターの菊地幸夫弁護士は「全員に検査するのは無理。重症化する人に絞るべき」と主張した。

「スッキリ」では司会の加藤氏が持論を話したあと、ゲストやコメンテーターが追従する例が目立つ。加藤氏がコメンテーターらの意見を聞いたうえでまとめるのではなく、番組の流れを自らがつくろうという進行が通常のパターンとなっている。「スッキリ」では違う意見の持ち主が主張を闘わせるケースは少ない。番組を主導する加藤氏の持論に対し反対意見がぶつけられても一回で終わることが多い。このため、異なる立場から議論を深めていくことになかなかつながらない。

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