絶対に見に行くものか「死刑囚表現展2020」と社会の声 津久井やまゆり園19人殺害事件・植松聖死刑囚の身勝手な優生思想も展示

また、多くの方の記憶にも新しい、津久井やまゆり園で19人もの人が殺害された事件を起こした植松聖死刑囚の書も展示されています。そこに書かれているのは、植松死刑囚がこれまでにも繰り返してきた、障がい者への差別的な主張。私たちには理解の及ばない狭隘な優生思想に溢れていて、これについては、被害者家族もはっきりと「贖罪の気持ちがない」と失望を示しています。

この展覧会を主催しているのは死刑廃止を訴える「死刑廃止のための大道寺幸子・赤堀政夫基金」という団体。展示作品の中には、大阪で中学一年生の男女が殺害された事件を起こした山田浩二死刑囚のイラストがあり、そこには、絞首台と自身の姿が、率直に死を恐怖している描かれ方をしています。これは、廃止論の拡大を狙ってのことだと考えられます。

また、東京五輪やポケモンのキャラクターを描いた上で、そこに「2020年までに死刑廃止だ!」とキャプションをつけるなどした山田死刑囚の作品も。さすがに、これには筆者でさえも「お前がいうな」という感情が湧き上がり、こうなると主催団体の狙う死刑廃止論の拡大には逆効果ではないかと思えるのです。

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