コロナパンデミック第3波 生き残りを図る繁華街は今こうして変貌した 頼りにならない政治をよそに「焼肉店」が激増した理由

もともと、歌舞伎町は焼肉店が多い街だけに、正直筆者などはそんなに増えて大丈夫なのか? という気持ちもあるのだが、これは消費者自体に「換気がよい焼肉店のほうがまだ安心」という気持があることも、大きいようだ。

言ってみれば、多分にイメージ的な「アフターコロナ」なのだが、消費マインドというものを考えればそれはそれで正しいのだろう。ただし、ワクチンなどの確立でコロナが「魔法のように」消えてしまえば、一転焼肉バブルとなる可能性もあるワケで、より的確な、忙しい経営判断が求められることは言うまでもない。

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最後に残ったのは、いわば原点回帰、常連客を中心に出来得る限りのコロナ対策を行い、自身の身の丈にあった商売を続けるというやり方だ。これは特に、バーなど小規模な店舗には有効で、ある意味コロナ禍では正統派の生き方なのかもしれない。

このように歌舞伎町に生きる多くの人々が、コロナ禍での生き残りを必死に模索している一方で、もはやコロナなどどうでもいい!と言わんばかりの商売をしている一部の店舗(業種)があるのもまた事実だ。ここらあたりが、大繁華街の難しさであり、御しがたい多様性でもあるのだろう。(文◎堂本清太)