テレビを筆頭としたコロナ禍を煽るメディアの「インフォデミック」 日韓ワールドカップを振り返ってみれば見えてくる|中川淳一郎

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東京オリンピック・パラリンピックは2021年に延期となったが、平成の時代には1998年に長野五輪があり、2002年にサッカーの日韓ワールドカップが開催された。令和元年にはラグビーのワールドカップが開催された。東京五輪については、コロナのせいでミソがついた形となったし、「このままやっていいのか?」という声もあったが、世界中の人が日本を訪れ、熱狂する様を見て「スポーツっていいな!」と思った方も多いのでは。

昨年のラグビーは記憶に新しいが、あの時は日本代表の快進撃もあり、とんでもなく盛り上がった。本稿では日韓W杯の熱狂について振り返ってみる。

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当初は日本の単独開催だったようだが、韓国が「アジア初のW杯開催」にこだわり、結局FIFAも両国の争いに匙を投げ、「じゃあお前ら共催にせぇ」とやった経緯がある、と、各種書籍を読むと出てくる。自分としては、日韓は近いし別にそれでいいんじゃね? と思うとともに、あのサッカーW杯が自国で開催されるとは! と、とにかくその日が楽しみで仕方がなかった。