歌舞伎町ルポ 飲食店・キャバクラは全面降伏 遊びたい若者たちは『居酒屋難民』に

なかには「強者」たちもいて、若い二人組の男性はウロウロしたあげく、声をかけられた客引きに「キャバクラ行きたいんですけど、どこかありませんか?」と聞く始末。客引きのほうは、「キャバクラですかぁ、ちょっと待ってください。確認します」と言って携帯で連絡をとり、若者たちを導いていた。

言うまでもなく、歌舞伎町の客引きはほぼ100%ぼったくりであり、彼らに悲劇が待ち受けていることは想像に難くない。

筆者撮影
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現在、歌舞伎町では大手キャバクラチェーンが緊急事態宣言を受けて休業を告知するなど、その影響は接待を含む飲食店(風営法許可店)にも波及している。客引きの言動は、そのなかでも「闇キャバ」的な店が存在することを示唆している(もちろん、優良店で休業しないところもあるだろうが)。

一方、要請を受けた店側はというと、これはほぼ「全面降伏」に近い状態で、中心部では8~9割の店舗が夜8時を持って店じまいをしていた。そのなかで、一部の居酒屋などが要請に従わず営業を続けている形だ。もちろん、それぞれ背に腹は代えられぬ事情があるワケで、ことさら非難される筋合いはないだろう。