森喜朗会長の炎上謝罪会見 裏社会で「アレ」をやったら背筋が凍るという話|久田将義

僕は「実話ナックルズ」(大洋図書 元ミリオン出版)の編集長(発行人も兼ねていた時期も含めて)として、また政治経済専門の会員制情報誌「選択」編集次長として、ヤクザ、右翼、半グレといったアウトローだけでなく一部上場企業、閣僚経験のある政治家、芸能事務所、有名大学教授、有名ライター、著名文化人らから抗議、裁判、恫喝を受けてきました。それに対しなるべく自分が表に出て1人で、時には弁護士に相談しながら謝罪してきました。未だに、謝罪は苦手なのですが、過去の体験から森氏の謝罪について解析していきたいと思います。

裏社会から政治家まで、様々な職種の人に謝った経験から言うと、

・余計な事を言わない
・知ったかぶりをしない
・うかつにうなずかない
・話をひたすら聞きまくる

そして最後に一番重要な、

思いっきり謝る

があります。

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森氏の会見は「謝罪」と言われているのですが、どう見ても謝罪の気持ちはなく、「撤回すればOK」という安易な気持ちが表れていました。「撤回すればOK」のパフォーマンスをするならば、もっと強く言わなければ。大袈裟と取られても大声で言わなければ。100%の謝罪の気持ちで謝らなければ。

森氏は7年間オリンピック招致に関わってきました。どうしてもプライドが邪魔をします。しかも元首相です。心の中を100%の謝罪の気持ちにするのは難しいでしょう。僕は編集者ですから、編集者的視点から謝罪の仕方を見てみます。かなり前ですが感心してしまった謝罪文を目にしました。