森喜朗会長の炎上謝罪会見 裏社会で「アレ」をやったら背筋が凍るという話|久田将義

「噂の真相」という一時代を席巻した雑誌がありました(現在は休刊中)。独立メディアながら数々のスクープを掲載し、「タブーなき雑誌」と言われた雑誌でした。名編集長だった岡留安則さんも何件か謝罪文を出していましたが、ある号での謝罪文が傑作でした。天皇家への記事に対し抗議が来ました。その後、「臣岡留安則」という最大限に頭を垂れる表記で自分を表現しました。

これは「思いっきり」謝っています。(表向きは)100%の謝罪の気持ちに見えます。謝る時はこれくらいの謝罪力が欲しいものです。

記者との質疑応答の際、質問に質問で返すのは最悪です。この時点で謝罪とは言えません。対話になってしまっています。

これをもし、裏社会の人間にしたら洒落にならない目に遭うでしょう。森氏がどれだけの修羅場をくぐっているのか分かりません。が、あれだけの長いキャリアですから100%の謝罪をした事くらいはあるとは思います。100%の謝罪はいわば、切り札です。伝家の宝刀です。いったん抜いたらなかなか鞘に戻りません。恐らく昔、抜いた事があるのではないでしょうか。ですから今回は抜けなかったのかも知れません。それが会長職を追われるかも知れないほどの大失言だったとしても。(文◎久田将義)

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