菅首相、逆ギレ会見の真相 「ぶら下がり」で逃げようと思ったのに記者の質問攻めが思いのほかヤバかったのでライフ0に|プチ鹿島
森友学園問題で、自死した財務省近畿財務局職員の手記が「週刊文春」で公表された週だったのである。
聞かれたくない問題がおきたときには会見を避けているようにみえる。菅首相は「あしき前例主義 打破」を言うが、安倍政権からあしき前例を受け継いでいるのでは?
さて、会見をしなかった首相は「ぶらさがり会見」をおこなった。首相官邸から出るとき途中で立ち止まって話をするというスタイル。会見もどきと呼んだほうがいい。まんまと通りすがりのおじさん風に切り抜けるかと思いきや、記者たちから質問攻めにあった。
「緊急事態宣言の6府県解除という重大決定をしたにも関わらず、なぜきょう記者会見を行わなかったのか?」
「高額接待を受けた山田内閣広報官の問題が影響したのか」
「会見を行わずに国民の協力を得られると思うか」
などなど。そして『菅首相 キレた』(デイリースポーツ)という事態に。「同じような質問ばっかり」と。
歴史的な会見もどき。策士策に溺れるということわざを思い出した。それにしても「同じような質問ばっかり」というけど、同じようなことをして、同じようなごまかし方をずっとしてきたからでは?
こんなことを書いていたら山田真貴子内閣広報官が入院し、3月1日に出席する予定だった衆議院の予算委員会は欠席。そして辞職へ。この一連の流れもあしき前例主義だなぁ。打破は無理だったのである。(文◎プチ鹿島 連載「余計な下世話」)