コロナ収束後でも「花見禁止」「大勢の会食自粛」は続くかも 911から我々は何を学んだのか
一つの大事件がその後の「新しい生活様式」をもたらすことがある。今は「マスク必須」「大人数での会食禁止」「花見禁止」「スポーツイベントの観客は会場の半数まで」などがあるが、将来的にこれらは定着する可能性はある。
それの発端の一つとなった平成の大事件が2001年(平成13年)の米同時多発テロだ。「911」とも呼ばれるアメリカ本土が初めて大打撃をくらったこの事件以後、航空会社のセキュリティが厳格になった。イスラムテロ組織・アルカイダのメンバーが4機の飛行機をハイジャックし、2機はワールド・トレード・センターに激突し、1機はペンタゴンに墜落、1機は乗客の阻止もありペンシルベニア州の野原に墜落した(ただし全員死亡)。
これ以後、飛行機のセキュリティチェックが世界中で厳格になった。日本の国内線はそれ程でもないが、国際線は相当厳重である。厳格なチェックに加え、入出国の時間もあるから離陸の2時間半前には空港に着いていないと安心できないようになった。
それ以前のセキュリティチェックは「ザル」とまでは言わぬものの、荷物と身体に金属製のものがないかをチェックする程度だった。だからスムーズに列は流れていた。911以後はこう変わった。
・上着は脱ぐ
・ベルトは外す
・パソコンや携帯電話は取り出す
・ポケットに入っている硬貨も取り出す
・ペットボトル等の液体は捨てる(ないしは検査を受ける)
・ブーツなどくるぶしよりも上を覆うタイプの靴は脱がされる