はあちゅうさんの「吉田豪を恨んでます」発言についてキッチリ答えます|吉田豪
「私、すごい炎上してるイメージあると思いますし、だから嫌われてもしょうがないんですけど、私、単体で誰かを刺しに行ったことは絶対にないんです。たとえば童貞ってこうだよねとか、男の人ってこうだよねとか言うけど、たとえばヨッピーがこうだとか、中川(淳一郎)さんがこうだとか言わないし、会った人には嫌だなと思っても絶対に攻撃もしないし書かないです。それが人間としての筋だと思うから。だから、吉田豪さんとかが共演したこともあるのに、そのときに言葉とかも交わしてるのにいきなりピョーンときたなと思って、すごいビックリして。そこで燃えて、はあちゅう恥ずかしいみたいになって、私も毎回『肩書ってなんですか?』って言われて『ブロガー・作家』って言うたびに、『私、作家って書いて笑われてるんだろうな』って思うようになって」(はあちゅう)
「私、『個人攻撃してないって嘘じゃん』ってコメントで言われてますけど、言われたら言い返すんですよ。だって人間だから。私は嫌なことを個人的にされたら、それはもう、なんで私ばっかり叩かれて我慢しなきゃいけないのって思う。だから吉田豪も私のことを単体で刺してきたら、なんで私ずっと刺されっぱなしなの、死んじゃうじゃんって、こっちから反撃しないと」(はあちゅう)
肩書の件は、こっちとしては単なる「指摘」のつもりだったんですけど、彼女の認識は「刺されたから刺し返した」ってことなんですよね。だから当時、彼女は「自分ではわかりやすい肩書きを選んだつもりでも、不用意にすでにジャンル化された肩書きを名乗ると肩書きレイプ魔のような人達が現れて「お前なんて本当の〇〇じゃない」と言われ、嫌がらせを受ける」と、ボクの指摘を「肩書レイプ魔による嫌がらせ」と定義付けたんでしょうけど、どうも彼女の周りのトラブルって今回の爆笑問題のラジオに対して「見下された!」「キワモノ枠に入れられた!」と激怒した件も含めて、彼女の表現を借りると「刺されてないのに刺しにいく」パターンが多い気がするんですよ。要は過剰防衛というか。
そして、いちばん問題なのは「会った人には嫌だなと思っても絶対に攻撃もしないし書かないです。それが人間としての筋だと思うから」という発言。これだと、はあちゅうさんが電通時代にセクハラやパワハラを受けたとして岸勇希氏を刺しに行ったこともアウトになっちゃうわけで。はあちゅうさんが言っているのは、この件に関して事情を知っているのに「知り合いだから」と彼を守る業界人を擁護し、この件を告発した自分を攻撃しているようなものなんですよ。
一緒に仕事をした相手だろうが何だろうが、書くべきことはちゃんと書くべきだし、だからこそあのとき告発したはあちゅうさんは間違ってなかったわけで。そして、ボクがはあちゅうさんの肩書について指摘したのも間違っていなかったはずだと思ってます。(文◎吉田豪 連載『ボクがれをRTした理由』)