須藤容疑者のシャブ入手は事件直前か…「紀州のドン・ファン」事件の”状況証拠”を推理する

「重要になってくるのは、須藤容疑者が覚醒剤を入手していたと仮定して、それがいつの時点だったかということです。一部のメディアでは『前日だった』と報じていますが、確かに野崎さんの死の直前であるほど、須藤容疑者の行動が関連していた可能性は高まります。たとえば覚醒剤の入手が事件の3カ月前だったら、その間に容疑者が接触した人物、立ち寄った場所は膨大な数になり、覚醒剤がどこでどう消費されたか見当もつかない。しかし、野崎さんの死の直前に入手して野崎さん宅に入り、ほとんど外出しなかったとしたら、その覚醒剤が犯行に使用されたとの疑いは強まるわけです」

県警は果たして、事件前の須藤容疑者の行動をどこまで把握し、裏付けを取ることができているのだろうか。(取材・文◎編集部)